リハビリ技術科
リハビリテーション科の概要
当院のリハビリテーション科は外科、内科、整形外科、脳神経外科、神経内科、認知症、重複障害などの方々を対象に、急性期から維持期まで幅広く対応しています。
院内の業務に限らず、訪問リハビリテーション、院外への派遣業務、各種講演活動などを通して地域貢献に関わっています。
リハビリテーションの知識・技術向上のため、研修会の主催、各種学会参加・発表、より専門的な資格取得、院内勉強会などを積極的に実施しています。
リハビリテーション職種の紹介
理学療法士(PT)
理学療法士は寝返り、起き上がり、座る、立つ、歩くなどの基本動作の回復をはかる専門家です。
外科、整形外科疾患や脳血管疾患、肺炎、心不全などの内部障害、またそれらの重複障害など様々な方に対応しています。関節可動域運動、ストレッチ、筋力増強運動、持久性運動などを通して運動機能の向上を目指し、日常生活動作の改善をはかります。必要に応じて温熱療法や電気刺激などの物理療法も行います。
2020年4月現在、当院では8名の理学療法士が従事しています。
県内外の養成校を卒業し、2002年卒~2018年卒まで幅広い層のメンバーが個々の持ち味を生かして活躍しています。
◆認定/各種資格
・認定理学療法士(脳卒中)
・呼吸療法認定士
・介護予防推進リーダー
・福祉住環境コーディネーター2級
・地域ケア会議推進リーダー
・BLSブロバイダー
◆所属学会
・日本理学療法士協会
・整形外科リハビリテーション学会
・日本訪問リハビリテーション協会
◆出身校
・金沢リハビリテーションアカデミー
・国立病院機構 東名古屋病院附属リハビリテーション学院
・静岡医療科学専門学校
・中部学院大学
・富山医療福祉専門学校
・福井医療短期大学
作業療法士(OT)
作業療法士は食事、着替え、排泄、整容、入浴など身のまわりの動作から家事や仕事、余暇活動にいたる日常生活活動全般の改善をはかる専門家です。作業療法室や実際場面で身のまわりの動作練習を行う他、生活動作を助ける自助具や福祉用具の紹介を行います。また、認知症や脳血管疾患等による高次脳機能障害の評価や訓練を行い、残された能力を生かして生活できるよう援助します。自宅退院を目指す方には理学療法士らと共に家屋調査を行い、他職種と目標を共有し環境調整を行います。
2020年4月現在、当院では7名の作業療法士が従事しています。
県内外の養成校を卒業した2000年卒~2019年卒までのスタッフが、チームワークを大切にして日々業務を行っています。
◆認定/各種資格
・認知症ケア専門士
・認知症ケア指導管理士
・上級認知症ケア指導管理士
・認知症ライフパートナー 2級
・福祉住環境コーディネーター2級
・介護支援専門員
◆所属学会
・日本作業療法士協会
・認知症ケア学会
・日本臨床作業療法学会
◆出身校
・国際医療福祉専門学校 七尾校
・国際医療福祉大学
・埼玉県立大学
・信州大学医療技術短期大学部
・富山医療福祉専門学校
・金城大学
・金沢リハビリテーションアカデミー
言語聴覚療法士(ST)
言語聴覚療法はコミュニケーション障害と飲み込みの問題(嚥下障害)の回復をはかる専門家です。
脳血管疾患や神経内科疾患などによって生じるコミュニケーション障害(失語症、構音障害等)を持つ方に対し、その方の持つ能力を十分に発揮して意思疎通をとりやすくする練習を行います。
嚥下障害を持つ方に対しては、VE(嚥下内視鏡検査)による評価、食形態や食事姿勢の工夫、嚥下訓練を行います。
2020年4月現在、当院では3名の言語聴覚療法士が従事しています。
県内外の養成校を卒業した2008年卒~2016年卒までのスタッフが、各種学会、研修会にて知識や技術を磨きながら業務を行っています。
◆認定/各種資格
◆所属学会
・日本言語聴覚士協会
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会
◆出身校
・新潟医療福祉大学
・東京医薬専門学校
・福井医療大学
リハビリテーションの特徴(各病棟・部門)
スタッフは各病棟・部門を担当して業務にあたっています(兼任もあり)
病棟リハビリテーション
◆急性期病棟
病気発症後や受傷後、手術前後からなるべく早期にリハビリテーションが介入し廃用症候群予防に努めます。
◆地域包括ケア病棟
当院または他院にて病気や怪我、手術後の急性期を経て安定した方々に対し在宅や介護施設への復帰に向けた本格的なリハビリテーションを提供しています。退院に向けた目標をたててチーム全体でサポートします。
◆医療療養病棟
急性期を脱し病気や怪我が治ったあとも長期的に療養が必要な方々に対してリハビリテーションを提供しています。施設への退院を目指したり、その人らしく日常生活が送れるよう関わったりします。
外来リハビリテーション
整形外科(外傷、変性疾患、スポーツ障害)をはじめ、神経内科、内科、外科の方々にリハビリテーションを提供しています。
訪問リハビリテーション
2015年11月より開始しました。
外来通院が困難な方、退院直後から在宅生活へソフトランディングが必要な方等を対象にしています。ご利用の詳細につきましては当院の地域医療連携センターにお問い合わせ下さい。
講演・活動
◇院外
2019年度
〇「訪問リハビリテーションについて~当院の訪問リハビリテーションの流れ~」(令和元年11月8日)
<公立学校共済組合、支部>
〇公立共済長野支部リラックス健康講座「認知症の方とコミュニケーションについて」
2018年度
<公立学校共済組合、支部>
〇「肩こり・肩痛予防講座」
〇「腰痛予防講座」
〇「リラックス健康講座:日常生活の介助のヒント-食事&排泄編-」
◇院内
2019年度
〇「高齢者の転倒予防」小矢部市長寿会
〇「達者にくらすために~知っておきたい認知症、運転のこと」小矢部市長寿会
2018年度
〇「医療と健康の学習会」小矢部市長寿会
〇「介助福祉士への腰痛予防と移乗方法」3階病棟勉強会
〇「メルヘン糖友会春の総会」メルヘン糖友会
〇「透析患者におけるリハビリテーション」透析室勉強会
◇研修会の開催
2018年度
〇北陸中央病院主催 摂食嚥下障害に対する包括的アプローチ:内田学先生(東京医療学院大学)
院外派遣業務
◆理学療法士
2019年度
〇小矢部市健康福祉課:機能訓練事業、介護予防、生活支援サービス事業
〇特別養護老人ホーム 清楽園:理学療法士派遣
〇障害者支援施設 渓明園:理学療法士派遣
2018年度
〇小矢部市健康福祉課:機能訓練事業、介護予防・生活支援サービス事業
〇特別養護老人ホーム 清楽園:理学療法士派遣
〇障害者支援施設 渓明園:理学療法士派遣
◆言語聴覚士
2018年度
〇特別養護老人ホーム ほっとはうす千羽:嚥下機能評価及び機能訓練指導員に対する実技指導等
学会・研究会の発表および座長
2019年度
〇坪利江里:口述発表 第19回富山県公的病院医療安全研究大会 2019年6月29日 富山
〇坪利江里:口述発表 第55回中央病院学会 2019年10月18日 福岡
〇北野香花:口述発表 第19回富山県作業療法学会 2020年2月23日 富山
〇長田尚久:ポスター発表 第56回日本リハビリテーション医学会学術集会 2019年6月12日~16日 兵庫
〇山田雅司:ポスター発表 第56回日本リハビリテーション医学会学術集会 2019年6月12日~16日 兵庫
〇山田雅司:第35回東海北陸理学療法学術大会 座長 2019年11月9日~10日 富山
〇桑原あゆみ:ポスター発表 第20回日本言語聴覚学会inおおいた iichiko総合文化センター 2019年6月28日~29日 大分
2018年度
〇河内綾子:口述発表 第31回日本臨床整形外科学会学術集会 2018年7月15-16日 鹿児島
〇河内綾子:ポスター発表 第52回日本作業療法学会 2018年9月7-9日 名古屋
〇山田雅司:ポスター発表 第26回慢性期医療学会 2018年10月11-12日 鹿児島
〇濱田隼輔:口述発表 第34回東海北陸理学療法学術大会 2018年10月27-28日 三重
〇橋場貴史:口述発表 第26回慢性期医療学会 2018年10月11-12日 鹿児島
〇橋場貴史:口述発表 第54回中央病院学会 2018年10月26日 福山
〇Takashi Hashiba: Poster Presentation. Asian Confederation for Physical Therapy(ACPT) Congress 2018
~ Cebu Philippines. November 2018