更新日： 2015年10月7日

　病診連携を強化する目的で、平成23年7月より北陸中央病院に地域医療連携センターを立ち上げています。これまでの患者サービスセンターを発展的に解消して、今後さらに病診連携に力を注ぐべく、センター長として全力投球したいと思っています。
　患者様のご紹介の窓口は、連携センターに一本化されております。専任の看護師と事務員が迅速確実に対応致しますので、どうか何なりとお申しつけ下さい。
【電話:0766-67-1150(代表), FAX:0766-68-3733(連携センター)】ご紹介の際には是非紹介状の事前ＦＡＸをお願い申し上げます。
　紹介状をお持ちの患者様に対しては、あらかじめカルテを作成、準備してお待ちしております。またその患者様がご来院の際には優先的に各科の診察にまわって頂く予定ですので、診療までの待ち時間は極力短縮されるものと思います。
　診療の結果につきましては、出来るだけその日のうちに返書や診療情報提供書をお届けできるように、営業事務員を増員しています。
　また最近の医療をとりまく社会状況は、医療機関での在院日数の短縮化が求められており、そのために退院に伴った相談事が増加しているのが現状です。当センターにはＭＳＷ２名が所属しており、患者様やご家族のおひとりおひとりの考え方や生活状況をお聞きしながら、個別的にご相談に応じています。退院後の生活のこと、医療費や生活費のこと、主治医に直接聞けないことなど、どのような悩みでも遠慮なく、安心してご相談頂ければと思います。
　北陸中央病院の基本理念である「人間愛に基づいた医療を通じて社会に貢献する」ために、近隣の先生方との病診連携を今まで以上に密にし、それぞれの機能分担、役割分担を進めて、出来るだけ多くの患者様の診療に携わりたいと思っています。
　救急や紹介患者様を中心とした急性期医療と急性期を離脱したが医療依存度が高く在宅、他の施設で受入れが困難な患者様の慢性期医療を医療型療養病床で当院が担い、退院後や症状の安定した慢性期の患者様の医療をご紹介頂いたかかりつけ医の先生方に引き継いで、治療を継続して頂くというシステムです。こうする事で、当院での外来診療では混雑が避けられ、待ち時間も緩和され、ひとりひとりの患者様を丁寧に診察でき、十分に説明して患者様に納得して頂いた上で、不安のない治療を提供するということに繋がると考えています。一方、かかりつけ医の先生方は、いつでも診てもらえること、身近にいて気軽に相談できること、普段から生活歴などの健康状態を把握し、どんな病気にも相談にのってもらえること、また必要な時にはふさわしい専門の医師を紹介してくれることなどにより、患者様へのサービスに貢献できると考えています。
　北陸中央病院は193床と小規模病院ではありますが、地域の中核病院として診療機能の充実を図り、住民の皆様が安心してより良い医療を受けられる病院であるように、一層の努力をしていきたいと思っています。

センター長（第一内科部長）：藤堂　康宏