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令和6年度 下半期スタートのご挨拶

更新日: 2024年10月1日


令和6年度 下半期スタートのご挨拶


 早いもので令和6年も残すところ3ヶ月となりました。今年は、元旦に起きた能登半島地震から始まりましたが、9月下旬にはその奥能登にまた記録的な豪雨が発生し、泥水が家々や人々を押し流し、半島の街を茶色に染めてしまいました。鬼は弱り目に乗るということわざがありますが、容赦ない自然災害はあまりにむごいとしか言いようがありません。この豪雨により、輪島市では多くの仮設住宅が水に漬かったり、珠洲市では地震で壊れなかった家が倒れて独り暮らしのお年寄りが亡くなったりしました。現地に在住の皆さんの不安はいかばかりかとお察し申し上げます。現時点では今回の豪雨で13名がお亡くなりになり、5名が行方不明になっており、改めて心よりお見舞いを申し上げます。
 さて9月27日には、自民党総裁選挙があり、石破 茂氏が新総裁に選ばれました。石破氏は5回目の挑戦で手に入れた総裁の座ですが、彼の粘りと執念はさすがであり、何事もあきらめてはいけないと教わった総裁選でした。新総裁にやって欲しい案件は山積みですが、まずは30年以上続いているデフレ経済からの脱却、そして旧安部派議員の裏金脱税問題の解明の2点が最重要課題だと思います。支えてくれる仲間が乏しいとされる石破氏が、どうやって求心力を高め、党をまとめて行くのか?また弁舌に定評がある石破氏が、どのようにして国民を納得させる改革が出来るのか?執念の男、石破氏におおいに期待して、その成果を見守りたいと思います。
 北陸中央病院の経営状況につきましては、令和5年度も経常黒字を出し、何とか8年連続の黒字経営を達成する事が出来ました。これも職員が一丸となって頑張ってくれた事、また同時に小矢部市民や公立学校共済組合員の先生方に当院をご利用して頂けた事、小矢部市内の開業医の先生方から多くの患者さんをご紹介頂けた事、また小矢部市からは恒常的な補助金を頂けている事、などの結果であると思っており、感謝申し上げる次第です。しかし令和6年度は、新しい診療報酬改定があり、また医師の働き方改革が本格的に始まり、どちらも病院経営的には厳しい変革となっています。高額医療機器の購入などのためには、何としてでも9年連続の黒字経営が必要です。下半期にはこれまで以上に気を引き締めて、日々の診療に頑張って行きたいと思っています。
 学術面では、小矢部市民に健康を啓発する目的で開催している当院主催の「小矢部市民健康フォーラム」ですが、今年度は10/19(土)にクロスランド小矢部・セレナホールで開催する予定です。今回のテーマは「医療の二刀流」とし、院内から3人の講師を選出しました。守内薬剤部長には「病院薬剤師と感染管理」、武藤医務局長には「腎臓病と膠原病」、清水病院長には「呼吸器外科と肛門外科」との演題名で、それぞれの二刀流について、じっくりとお話してもらおうと思っています。多くの小矢部市民の皆様に現地でお会いできる事を楽しみにしています。一方、ケーブルテレビでは今年度も毎月第3週目の月曜~日曜の1週間、健康サポート番組を放送しています。色々な分野の医療情報を当院スタッフや開業医の先生方が分かりやすく解説しますので、こちらも是非ご覧頂けたらと思います。
 今年3月には北陸新幹線が敦賀まで延伸し、北陸地方にとっては少し明るい未来を予感させる出来事となりました。自然災害の続いた奥能登の復興に勢いをつけてほしいと願っています。下半期も北陸中央病院は、地域・職域の医療を守って行く所存です。患者さんにとって、訪問しやすい敷居の低い病院となれるように、職員一同頑張って行きます! 今年度も残り半年、北陸中央病院をよろしくお願い申し上げて、本稿を終わらせて頂きます。                 
                                           (令和6年10月1日)