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地域連携の会 第23回小矢部川メディカルカンファレンスが開催されました

更新日: 2015年6月16日


 平成27年4月21日(火)講堂にて、第23回小矢部川メディカルカンファレンスが開催されました。地域医療連携の会として、職員はもとより、近隣の連携施設の先生方にも多数出席していただきました。
 最初に清水病院長より挨拶があり、紹介に関してのお礼と今後も地域医療に貢献することの言葉がありました。
 一般演題は、内科の中屋先生から「重症偶発性低体温症の治療経験」が発表されました。体温24℃という非常に低い体温で救急搬送された患者の治療経過を報告されるとともに、虐待が疑われたため、地域包括センターや警察がかかわったことも併せて報告されました。次に外科の守屋先生から、「抹消動脈疾患(PAD:Peripheral Arterial Disease)に対する診断と治療 -下肢閉塞性動脈硬化症(ASO:Arteriosclerosis Obliterans)を中心に-」が発表されました。診断から治療を症例を提示しながら説明され、「間歇性跛行に対する治療の第一選択は薬物療法+運動療法」、「リスクファクターとなる基礎疾患の治療、全身疾患としてのスクリーニング(頸動脈エコー、心エコーなど)が必要」、「跛行症状、画像上の狭窄病変のみで「足が壊死する」と脅してはいけない」とまとめられました。
 特別講演は富山赤十字病院呼吸器外科部長の小林孝一郎先生をお招きして『緩和ケアとは? ~自宅で最後まで療養できるには~』と題して講演していただきました。先生は緩和医療の専門医であり、富山県ではその第一人者として緩和ケアの普及啓発活動を積極的に行い、厚生労働省委託事業のオレンジバルーンプロジェクトにも携わっておられます。
 ターミナルケア、ホスピスケア、緩和ケアの歴史的な背景とそれぞれについて解説されました。そして緩和ケアを「重い病を抱える患者や家族の身体や心のつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア」と説明され、「苦痛の緩和+看取りのケア」であると示されました。
 終わりに、この春より地域医療連携センター長となった藤堂第一内科部長から挨拶があり閉会となりました。


清水病院長

清水病院長


守屋第一外科医長

守屋第一外科医長


小林孝一郎先

小林孝一郎先


会場の様子

会場の様子