病院長ご挨拶

更新日: 2018年4月1日


平成30年度スタートのご挨拶


 平成30年は久しぶりの大雪で始まり、私も帰宅できずに何日か病院で寝泊りをしましたが、季節は確実に春に向かっています。九州・四国・東京などではもうすでに桜が満開で見ごろのようです。私たちの小矢部市においては、もうそろそろ桜の開花宣言が聞こえてくる頃だと思います。いよいよ平成30年度が新しくスタートしました。北陸中央病院においても、昨日まで永年勤続して病院のために貢献されてきたスタッフが去り一抹の寂しさを感じますが、代わって各部署にフレッシュな人材が10人入職し、彼・彼女らから発する新鮮な息吹を感じています。4月からは新しく改定された診療報酬のもとで日常診療が始まっています。今回の改定では特に、在宅医療に関連した部分に点数が多く上乗せされているようであり、北陸中央病院も今後は地域医療構想にのっとって、小矢部市医師会の先生方と協力しながら在宅医療にも少しずつ力を注いで行きたいと思います。
 さて、北陸中央病院にとって、昨年度一番の目玉事業と言えば、すでに何回も書きましたが、昨年4月から整形外科医の派遣医局が、金沢医科大学から金沢大学に変わった事が挙げられます。この人事で池渕Drと青木Drのお二人の整形外科医が当院に赴任され、これまで以上に色々な整形外科手術が実施されているのを見る度に、慢性的な整形外科疾患を有する患者さんが多く存在する小矢部市にとっても、今回の人事は正解であったなあと感じました。
 また小矢部市から当院への委託事業で、昨年10月から開始した「病児・病後児の保育事業」は、お蔭様で開始早々から盛況であり、特に小矢部市の働く若いお母さん方から好評を博し、子育て支援や就労支援にも繋がるため、この事業が若い世代の定住人口の安定化のためにも少しはお役に立てているのではないかと自己評価しています。
 また去る3月3日には、恒例となった北陸中央病院主催の「小矢部市民健康フォーラム」を開催しました。今回もクロスランドおやべセレナホールを満席にするほどの多くの小矢部市民の皆さんにご来場頂き、誠にありがとうございました。今回のフォーラムでは「ロコモってなに?」というテーマで、特別講演に金沢大学整形外科の土屋弘行教授をお招きし、「いつまでも自分の足で歩き続けていくために」と題した講演を拝聴しました。土屋教授のユーモアを交えた分かり易い講演は大好評で、小矢部市民の皆さんには高齢化社会を見据えて、自分の運動器を長持ちさせ少しでも介護のお世話になるのを遅らせようという意識付けができたのではないかと思います。
 当院は公立学校共済組合の直営病院ではありますが、経営はあくまでも独立採算制ですので、新しい医療機器も資金が無ければ更新さえ出来ません。安心・安全でなおかつ質の高い医療を提供していくためには、健全な病院の経営を行うことが必須であり、出来るだけ敷居を低くして、来院しやすい病院にして、多くの住民や組合員の方々にこの病院をご利用して頂きたいと思っています。一方、市民病院を持っていない小矢部市においては、北陸中央病院が市民病院的な役割を果たす事も重要な仕事と考えています。行政の要望にも応えて不採算部門も備えた市民病院的な役割を円滑に進めて行くために、小矢部市から当院に恒常的な支援を頂く事が不可欠であると考え、桜井市長さんをはじめとした小矢部市職員と交渉を重ねてきた結果、第7次小矢部市総合計画の中の「地域医療体制の整備」の項に加味してもらえる事になり、平成31年度から「北陸中央病院運営費補助金」を頂ける事になりました。この事は、小矢部市の大切な財源の一部が当院に注入されることに他ならず、当院は今後ますます地域住民のため・小児医療のために力を注ぐ事をお約束致します。住民の皆さんにはさらに気軽に当院をご利用して頂ける事を期待しています。また、小矢部市医師会の先生方とは、これまで以上にしっかりと信頼関係を築いて、今後とも北陸中央病院への患者さんのご紹介をお願いしたいと思います。
 戌年である平成30年は、社会性があり忠実な動物であるイヌにちなんで、義理人情に厚く誠実さにあふれたお付き合いを皆さんとワンサカしたいと、年頭のご挨拶に書きました。実際に北陸中央病院は今、スタッフ一同がお互いに切磋琢磨して個々のレベルを向上させ、今後とも地域・職域の医療を誠実に守っていく事を肝に銘じて頑張っています。
それでは本年度も北陸中央病院をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

病院長  清 水 淳 三