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病院長ご挨拶

更新日: 2019年1月1日


新年のご挨拶


皆様、あけましておめでとうございます。
 古来より一年の計は元旦にありと言われていますので、私もこのお正月を契機に心を新たにリセットして、平成最後となります2019年をスタートさせたいと思います。今年の干支は亥(イノシシ)で、動物のイノシシの肉は万病を予防すると言われています。すなわち、イノシシは無病息災の象徴とされています。しかし(私を含めて)患者さんはすでに一病と戦っているわけですから、今年は干支のイノシシにちなみ、患者さんすべてが一病息災になって欲しいと祈念致します。
 さて昨年は、京都大学出身の医学者・本庶佑博士が免疫チェックポイント阻害剤の研究で、ノーベル医学生理学賞を受賞し、明るい話題を提供してくれました。本庶先生の研究した免疫チェックポイント阻害剤は、すでに肺癌を中心に日常臨床でも使用されており、私も肺癌を専門としている関係から、オプジーボやキートルーダ等を使用する機会があり、現実にそれらの薬剤が良好な効果を発揮する症例がある事を実感しています。不治の病とされた進行肺癌に根治をもたらす可能性があるこの薬剤は今後、肺癌に留まらず他臓器の癌に対しても使用が認可されて行くでしょうから、癌で苦しんでいる患者さんにはとってはまさに福音と言えるノーベル賞であったと思います。
 その一方で、昨年を表す漢字が「災」であったように、本当に昨年は日本各地で様々な自然災害の猛威を受けました。わが北陸地方も2月の大雪では死亡者が発生する災害となり、福井の国道8号線では積雪による自動車の大渋滞が3日3晩続き、一時的に流通までがストップする程の大混乱に陥りました。今回の年末・年始には寒波が襲来し積雪がもたらされましたが、今冬は暖冬との予報であり、その天気予報が是非とも当たって欲しいと切に願っている次第です。
 北陸中央病院に目を向けますと、昨年はお蔭様で病院経営的には4月から患者数が増加し、また小矢部市からも恒常的な支援を頂ける様になった事もあり、収入面では比較的安定した成果を上げる事が出来ました。日々進歩する現代医学に立ち遅れないためにも、高額医療機器等を更新して行かなくてはならず、最低限の黒字化は必須事項であると考えていますが、スタッフがその事をよく理解し、忙しいながらとても頑張ってくれたお蔭で、経常収支の黒字化という目標を達成出来ました。市民病院を持たない小矢部市においては、当院が市民病院的な役割を果たす事も重要な役割であり、行政の要望にも応えながら、市民病院的な役割も円滑に進めて行きたいと思っています。
 もう既にご存知かと思いますが、当院の敷地の一部とそれに隣接した場所に、来年4月に「小矢部市統合こども園」を開設すべく、現在工事が進行中です。また北陸中央病院では小矢部市から委託された「病児・病後児の保育事業」も行っており、これらの事業は近い将来、小矢部市の小児医療の環境を大幅に改善させてくれるものと思います。若いお母さん方の子育て支援・就労支援、さらには小矢部市の若い世代の定住人口の安定化に少しでもお役に立ちたいと思っています。
 学術面では、平成30年3月に恒例の北陸中央病院主催の「小矢部市民健康フォーラム」を開催し、「いつまでも自分の足で歩き続けていくために~ロコモってなに?~」のテーマのもと、特別講演に金沢大学整形外科の土屋弘行教授をお招きし、高齢社会を見据えて自分の運動器を長持ちさせ少しでも介護のお世話になるのを遅らせられるように、大変分かりやすい講演をして頂きました。今年も3月9日(土)に同じくセレナホールで、市民健康フォーラムを開催する予定です。今回のテーマは「小矢部市からがん死亡を減らすために~早期発見から手術治療・新規薬物療法まで~」と題し、当院の外科医師3人の講演を企画しました。どうぞお誘いあわせの上で多くの皆様にご来場頂ける事を期待しています。
 今年も、「診療は地元を中心にローカルに、発信は世界に向けてグローバルに」、をモットーに干支にちなんで猪突猛進、頑張って行きたいと思います。患者さんにとって、訪問しやすい敷居の低い病院となれるように、職員一同努力します! 小矢部市医師会の先生方とも、さらに顔の見える良い関係を構築出来る様に、努力する所存です。
最後になりましたが、皆さんにおきまして、来るべき1年が健康で幸多き年となりますことを祈念しています。本年もどうぞよろしくお願い致します。 (2019年元旦)

                                              病院長  清水 淳三