病院長ご挨拶

更新日: 2018年1月1日


新年のご挨拶


 皆様、あけましておめでとうございます。
 今回の年末・年始のお休みは前年と同様、6連休と短めでしたが、皆様はどこでどの様に新年をお迎えになられたでしょうか? 古来より一年の計は元旦にありと言われています。私もこのお正月を契機に心を新たにリセットして、平成30年をスタートさせたいと思っています。
 さて昨年は、長崎出身の英国人作家カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞しましたが、久しぶりに日本国籍のノーベル賞受賞者が無く、明るい話題がやや少ない1年であった様に思います。ただ私個人としては、将棋の羽生善治竜王が「永世七冠」を達成し、国民栄誉賞を受賞する事が明るい話題でした。私自身は将棋を指すわけではありませんが、約30年間、その道のトップでありながら常に向上心を失わず進化を続けている羽生永世七冠の姿勢は、医療人としてもおおいに見習うべき姿であり、感じるものがありました。その一方で、九州北部豪雨を始めとした日本各地での自然災害の凄まじさや、北朝鮮から発射される度重なる弾道ミサイル問題、それに反して貧弱な木造船で荒波の日本海に漂着・漂流するあの国の漁民の悲哀など、さまざまな天災・人災を見せつけられた1年でもありました。これらの災害にはいずれも、昨年を表す漢字の「北」を含んでいますが、今年は是非とも良い「北」になってもらい、わが「北中」をさらに飛躍させたいと思っています。今年の干支は戌年(イヌ)ですが、イヌは社会性があり忠実な動物で、人との付き合いも古く親しみ深い動物と言われていますので、今年はイヌにちなんで、義理人情に厚く誠実さにあふれたお付き合いを、皆さんとワンサカして行きたいと思っています。
 北陸中央病院に目を向けますと、昨年一番の目玉事業は4月から整形外科医の派遣医局が、金沢大学に変わったことであり、それに伴い池渕Drと青木Drのお二人の整形外科医を当院にお迎えすることができました。高齢者の多い小矢部市においては、慢性的な整形外科疾患を有する患者さんが多くいらっしゃいますので、それらに対応出来るようになった今回の人事異動は、大正解であったと評価しています。
 また当院では、昨年10月2日から小矢部市の委託事業である病児・病後児の保育事業を開始しました。特に病児保育に関しては砺波医療圏でも初めての事業となりました。お蔭様でこの事業は開始早々から盛況であり、当院小児科の野上Drも忙しくなりましたが、小矢部市の小児医療環境の改善に繋がり、また若いお母さん方の子育て支援・就労支援に繋がって小矢部市の若い世代の定住人口の安定化に少しでもお役に立てれば嬉しい限りです。
 学術面では、昨年11月11日(土)~12(日)の2日間、北陸4県(福井、石川、富山、新潟)の呼吸器疾患合同地方会を富山大学杉谷キャンパスで、私が当番会長として開催しました。半年間の準備段階から学会当日まで、事務方を中心とした多くのスタッフの協力を得て、学会を盛会裏に終える事が出来ました。学会参加の先生方からも好評を博し、またまた北陸中央病院の団結力の強さを外にアピールする機会となりました。
 またH29年3月には北陸中央病院単独での「小矢部市民健康フォーラム」を開催し、「生活習慣病ってなに?」のテーマのもと、当院の内科・外科の先生方が講演しました。「糖尿病・肝臓疾患・腎臓疾患・心臓疾患・呼吸器疾患」といった臓器別の生活習慣病についての講演は、なかなか好評で、各疾患の早期発見の重要性を市民にアピールする良い機会になりました。今年も3月3日(土)に同じくセレナホールで、開催する予定です。今回のテーマは「いつまでも自分の足で歩き続けていくために~ロコモってなに?~」と題し、特別講演に金沢大学整形外科の土屋弘行教授をお招きします。高齢社会を見据えて、自分の運動器を長持ちさせ少しでも介護のお世話になるのを遅らせる事が出来れば良いと思い企画しました。どうぞお誘いあわせの上で多くの皆様にご来場頂ける事を期待しています。
 小矢部市医師会の先生方とは、お互いに顔の見える確固たる関係を築き、今後のより良い病診連携に繋がるように、今年はさらに努力したいと思っています。ちょうど昨年から「小矢部市地域連携の集い」が立ち上がり、年2回 (4月の花見会と1月の新年会で) 飲食を共にして胸襟を開いた話し合いの出来る機会が設けられました。単なる飲み会ではないか?と言う人もおられるかも知れませんが、実はその通りです! この集いで北陸中央病院の医師と開業医の先生方の関係がますます密接になって、患者さんの紹介もスムーズになり、最終的には患者さんを含めた3者がすべてwin-win-winの関係になれるように努力する所存です。特に患者さんには、訪問しやすい敷居の低い病院となれるように、職員一同頑張って行きます!
 昨年は北陸中央病院にとっては、飛躍を実感できたケッコーな1年でした。私の専門領域である呼吸器外科症例も、砺波医療圏の多くの先生方からご紹介を頂けるようになり、過去最高の手術症例数を記録しました。診療は地元を中心にローカルに、論文などの発信は世界に向けてグローバルに、をモットーに今年も頑張って行きたいと思います。
 最後になりましたが、皆さんにとって、この1年が健康で幸多き年となりますことを祈念しています。本年もどうぞよろしくお願い致します。

平成30年1月
病院長  清 水 淳 三