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令和6年度スタートのご挨拶

更新日: 2024年4月1日


令和6年度スタートのご挨拶


 東京では3月末に桜が開花してそろそろ満開の時期を迎えているとの事、一方わが北陸地方では冬の積雪は少なかったのですが比較的低温の影響から、例年よりは少し遅めの4月上旬の開花宣言が出されそうです。さて令和6年は、何と言っても元旦に起きた能登半島地震から始まりましたが、特に奥能登地域では240数人もの人がお亡くなりになった事、改めて心よりお悔やみ申し上げます。奥能登の道路や家屋は崩壊したままで、それらの復旧は始まっているとは言え、未だ遅々として進んでいないという現状で、現地に在住の皆さんの不安はいかばかりかとお見舞い申し上げます。そして1日も早い復旧がなります事を心よりお祈り申し上げます。小矢部市におきましても、各所で地震の被害が見られており、私の通勤路である国道359号線は崩落したまま未だ復旧されておりません。北陸中央病院でも元旦には、エレベーターが止まり、一時的に断水となりましたが、入院患者さんには大きな被害はありませんでした。一方、奥能登の病院から5~6人の高齢の慢性期患者さんの診療継続を依頼され、当院でも受入れている事や、医療スタッフの応援として何人かを現地に派遣した事など、併せてご報告させて頂きます。
 令和5年度は、ロシア・ウクライナ戦争の長期化、秋には中東地域でイスラエル・ハマス間の軍事紛争が勃発し、全世界の政治・経済・友好に混迷の度を深めました。一方、日本では日経平均株価が初めて4万円を超し、ようやく30年前のバブル崩壊以前の株価に戻ったのですが、国民の生活は一向に楽にはなっていないと感じています。今年の春闘では、大手の正社員の賃上げ率が5.28%という満額回答であったようですが、さらには中小企業の賃上げ率も伸びて、日本の景気がもっと上向きになって欲しいという期待を込めて、今後の平均株価の動向を見たいと思います。一方、腹立たしい事としては、自民党の裏金問題が挙げられますが、まじめに納税をしている身としては、この問題をうやむやに終わらせて欲しくはありません。今後の政局も大きく動きそうですので、しっかりとその行くえを見極めたいと思っています。
 新年度に入り北陸中央病院にも、各部署にフレッシュな人材が多数入職し、新鮮な息吹を感じています。来る人があれば去る人もあるのが世の常であり、医務局においては、歯科口腔外科に永年勤務して頂きました式守道夫先生が退職されました。式守先生には2016年4月から2024年3月までの8年間、当院の歯科の運営を担って頂き、また小矢部市内の歯科のリーダー的存在としてご活躍されました。長い間、本当にありがとうございました。式守先生の後任人事としては、今年3月まで富山大学歯科口腔外科の教授をされていた野口 誠先生をお迎えする事になりました。ご高名な野口先生が北陸中央病院に赴任して頂ける事をとても嬉しく思っています。当院歯科口腔外科のさらなる発展を期待しています。看護部におきましては、佐伯久恵看護部長が3月末日に定年を迎えられ退職されました。看護部長として7年間、当院の最大部署である看護部のかじ取りをして頂き、本当にありがとうございました。4月からは富山県看護協会にご勤務されて、専任教員として新たな人生を歩み出されています。看護部長の後任として、中山詠美副看護部長が部長に昇任して頑張ってもらう予定です。その他、この4月に新しく仲間入りしたコメディカルの各人につきましては、「あいの風ほくりく」4月号の自己紹介の欄に掲載していますので、ぜひご参照頂きたいと思います。
 病院の経営状況につきましては、令和5年度は前年度とほぼ同額の経常黒字を出し、何とか8年連続の黒字経営を達成する事が出来ました。これも職員が一丸となって頑張ってくれた事、また同時に小矢部市民や公立学校共済組合員の先生方に当院をご利用して頂けた事、小矢部市内の開業医の先生方から多くの患者さんをご紹介頂けた事、また小矢部市からは恒常的な補助金を頂けている事、などの結果であると思っており、感謝申し上げる次第です。しかし令和6年度は、新しい診療報酬改定があり、また医師の働き方改革が本格的に始まります。どちらも病院経営的に見ると、大変に厳しい変革となりそうであり、さらに気を引き締めて日々の診療を頑張って行きたいと思っています。
 学術面では、小矢部市民に健康を啓発する目的で開催している当院主催の「小矢部市民健康フォーラム」ですが、今年度は10/19(土)にクロスランド小矢部・セレナホールで開催する予定です。今回のテーマについては決まり次第、またお知らせしたいと思います。多くの小矢部市民の皆様に現地でお会いできる事を楽しみにしています。一方、ケーブルテレビでは今年度も毎月第3週目の月曜~日曜の1週間、健康サポート番組を放送する予定をしています。色々な分野の医療情報を当院スタッフや開業医の先生方が分かりやすく解説しますので、こちらも是非ご覧頂けたらと思います。
 令和6年3月16日には、北陸新幹線が敦賀まで延伸し、能登半島地震の重い空気から少し明るい未来を予感させる出来事となりました。この事が奥能登の復興にも勢いをつけてくれる事を切に願っています。今年度も北陸中央病院は、地域・職域の医療を守って行く所存です。患者さんにとって、訪問しやすい敷居の低い病院となれるように、職員一同頑張って行きます! 今後とも、北陸中央病院をよろしくお願い申し上げて、本稿を終わらせて頂きます。                       
                                     (令和6年4月1日)